復活編 初出:『COM』(1970年10月号〜1971年9月号) 西暦2482年。科学の力で生き返ることが出来た主人公の少年レオナは、電子頭脳のために無機質なもの以外、生命体として認識できない(逆にロボットが人間に見えるようになったため、ロボットであるチヒロに恋心を抱いてしまう)。生命に細工を加えてしまった人間の罪と罰。主人公の事故死の背景には、アメリカにおいて主人公がフェニックス(火の鳥)の生き血を入手したという過去がからんでいる。 FX なお、レオナは頭の手術を受けたため一時的に坊主頭となっているが、NHKのテレビアニメ版では包帯を巻いただけの描写となっており、その点がぼかされていた。 FX [編集] 羽衣編 初出:『COM』(1971年10月号) 10世紀、三保の松原。天の羽衣の伝説を元に描いた小編。 全編が、舞台で演じられる芝居を客席から見たようなアングルで描かれたものになっている。 非常に短い作品であるが、放射能障害についての表現についての問題や、作者の意向があり、1980年まで単行本化されなかった。本来は「望郷編(未完)」と関連する話であるが、1980年に単行本化される際、描き直された後は全く独立した話になっている[2]。 FX取引、FX初心者、くりっく365、FX口座開設、FX資料請求 [編集] 望郷編(COM版) 初出:『COM』(1971年12月号)・『COMコミックス』(1972年1月号) 城之内博士が育て上げた「第二の地球」で生活する少年コム。COMの休刊によって[3]、未完のまま中断される。放射能障害を描いたCOM版「羽衣編」を前提としているため、「羽衣編」改稿に伴い、構想を新たにした『マンガ少年』版「望郷編」が描かれ[4]、この版は未完のままで長く単行本に収録されることがなかった。 [編集] 乱世編(COM版) 初出:『COM』(1973年8月号) 後の「乱世編」の元となる話であるが、『COM』が再び休刊したことにともない連載中断している。弁太のキャラクターがスマートに描かれており、猿と子犬のエピソードは『マンガ少年』版に流用されている。 FX [編集] 望郷編 初出:『マンガ少年』(1976年9月号〜1978年3月号) 八丈島のタナ婆伝説(あるいはそれと共通する西南太平洋各島の妊婦創世伝説)を下敷きとしている。エデン17という小さな星で子孫の繁栄のために健気に生きる地球人ロミ。老いた彼女は地球への望郷の想いを募らせる。『COM』版の「望郷編」(未完)との関連はほとんどなく、唯一、被爆した少年コムだけが、ムーピーと地球人との混血児という設定で再登場している。何度も描き直されており、雑誌掲載版、角川書店版、朝日ソノラマ版・講談社版では、内容が異なり、例えば、中盤以降登場する宇宙船に宇宙人が搭乗したり、地球に向かう途中に立ち寄る星に違うものがあったりする。 FX [編集] 乱世編 初出:『マンガ少年』(1978年4月号〜1980年7月号) 平安末期。木こりの弁太(弁慶)と田舎娘おぶうは源平の抗争に巻き込まれ、すれ違いの運命を送っていく。源平の抗争や源頼朝・義経兄弟の相克には、火の鳥の争奪が関わっているという筋立て。弁慶伝説を下敷きとする。「鳳凰編」の我王のその後(義経の師匠鞍馬天狗になった)も語られる。実体化状態の火の鳥は本編では登場せず[5]、作中で火の鳥として登場するのは実は孔雀であった。何度も描き直されており、雑誌掲載版、角川書店版、朝日ソノラマ版・講談社版はかなり細部が異なる。英雄として名高い義経が、本作では目的の達成のためには何物をも犠牲にして憚らぬマキャベリストとして描かれる。[6] [編集] 生命編 初出:『マンガ少年』(1980年8月号〜1980年12月号) 西暦2155年。視聴率を上げようと焦るTVプロデューサー青居は、クローン人間による殺人番組を考案する。クローン技術の本場であるペルーに向かうが、ペルーがクローン技術の実用化に成功したのは、火の鳥の血を引く女性の影響があった。 雑誌掲載版と朝日ソノラマ版以降では、エンディングがまったく異なる。 [編集] 異形編 初出:『マンガ少年』(1981年1月号〜1981年4月号) 戦国の世。残虐非情の父を恨み、その復讐のため尼を殺した左近介に恐ろしい因果応報が巡ってくる。八百比丘尼伝説を下敷きにしている。 [編集] 太陽編 初出:『野性時代』(1986年1月号〜1988年2月号) 千年の時代を隔てた2人の主人公により、2つの物語が並行して進行していく。白村江の戦いで新羅に敗れ、狼の顔を被せられた主人公、百済国王一族の少年ハリマは、飛鳥時代の日本に漂着して犬上宿禰(いぬがみのすくね)と名乗り、やがて壬申の乱に巻き込まれてゆく。一方、21世紀の日本は光一族に支配されており、地下世界(シャドー)に住むもう1人の主人公、坂東スグルは工作員として生きていた。 単行本化の際に連載版の未来側のストーリーが大幅に変更され、かなりのカットがなされている点である。連載版の未来側では火の鳥が登場したり、猿田が罰を受けるなどがあったりしたが、これが省略されている(古代側では火の鳥は傍観者に徹しており、その一方で未来において直接介入するのは行動が矛盾しており、それを整合させるためと思われる)。また、NHKのテレビアニメ版では未来側の物語が省略されている。 [編集] 大地編(シノプシスのみ) 初出 : 『月刊ニュータイプ5月号付録「手塚治虫MEMORIAL BOOK」』(角川書店/1989年刊行)、その他にも証言複数有り。 日中戦争時の上海を舞台に、関東軍の戦意高揚のため、中国大陸に伝説の仙鳥の探索を計画する。シノプシスには間久部緑郎(ロック)、猿田博士が登場。 後述のミュージカルによる『火の鳥』上演のための原作として、上記内容で新作描き下ろしを連載をする予定であったが、よりSF的な内容にとの希望があったためペンディングとなった。『野性時代』に1989年春から掲載されるはずだったとも言われるが[7]、手塚が病床に倒れたことから執筆されることは無かった。ただし、『野性時代』の編集部は『火の鳥』の続編ではなく『シュマリ』の続編を望んでいたという。 [編集] アトム(再生?)編(構想のみ) 初出 : 連続ラジオ小説「火の鳥 乱世編」(NHKラジオ第1放送 1980年3月21日)、その他にも証言複数有り。 本編OA後に手塚治虫自身が21世紀が舞台であるので『鉄腕アトム』の外伝を描いてみたいと構想を語っている。具体的な構想があったわけではないが、断片的なアイデアとして、「アトムはロボットであり、不死の存在と言える。その魂は、最終的には、火の鳥に救われるのではないか」と言うことと、「意識していたわけではないのだが、お茶の水博士はその容貌からして、猿田の血を引いていると思う。彼はアトムの最期を見届けることになるだろう」と語っている。この構想の一部が2003年のゲーム「ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-」に生かされている。 [編集] 現代(完結)編(構想のみ) 初出 : 『ニュータイプ100%コレクション 火の鳥』(角川書店/1986年刊行)、その他にも証言複数有り。 角川春樹との対談の中で、手塚治虫自身が「現代編」の構想を語っている。手塚は「現代」というものの解釈を「自分の体から魂が離れる時」だとし、その時こそ「現代編」を描く時だとした。ほかに「1コマ」「ひとつの話」「火の鳥の終末になっていること」、と「現代編」の構想を語った。しかし、残念ながら「現代編」が描かれることはなかった。『ブラック・ジャック』の一編である「不死鳥」において、現代社会の中の「火の鳥」が描かれているが、手塚自身がこの作品を封印していたこともあり(「火の鳥」の「現代編」との兼ね合いを考えての措置だったと言われている)、「現代編」との関連は薄いと見るべきであろう。 [編集] 休憩 INTERMISSION 初出:『COM』(1971年11月号) 手塚自身が登場し、本作のテーマや完結時期、死生観等について語るエッセイ風の短編。ストーリー上の関連は無い。 [編集] 火の鳥2772 愛のコスモゾーン 初出:『マンガ少年』(1980年2月号〜1980年4月号) アニメ映画版については火の鳥2772を参照。御厨さと美によるコミカライズ。手塚治虫漫画全集で手塚治虫が描き下ろしで再漫画化する予定もあったが、実現しなかった。その後、太陽編完結後にも描き下ろしをする話があったという[8]。 [編集] 火の鳥で描かれる歴史上の人物・出来事 黎明編(神話上の人物・出来事) イザナギ 邪馬台国 卑弥呼(→アマテラス) スサノオ サルタヒコ ウズメ ニニギ 天岩戸 魏志倭人伝